令和2年9月9日、宮古市議会の定例会議が開催された。主な議題として、災害復旧工事に関する請負契約の変更が取り上げられ、その内容が詳細に説明された。
産業振興部の伊藤重行部長は、日出島地区養殖場の災害復旧工事について契約金額の変更を報告した。従来、ミキサー船による直接打設が計画されていたが、手配の問題で台船を使用した運搬打設に変更された。この変更に伴い、契約金額は1億8,974万8,900円から1億9,717万7,200円に増額され、742万8,300円の追加費用が発生したと言及された。
落合久三議員は、ミキサー船が手配できなかった理由について質疑を行い「契約違反ではないか」と疑念を示した。水産課の佐々木勝利課長は、ミキサー船がほかの業務を終え戻ったことを明らかにしつつ、「災害査定の際には使用できると判断された」と強調した。
この日の議会では、令和元年度の宮古市一般会計の決算認定が行われた。会計管理者の戸由忍氏は、歳入635億2,814万6,000円、歳出593億948万6,000円、そして繰越額11億7,580万7,042円の黒字を報告した。また、特別会計においては、国民健康保険事業や介護保険事業の決算が認定された。
教育委員会に関する議案も提出され、亀岳小学校の統廃合や教育研究所の移転について審議が行われた。主に教育現場の整備や充実が議論され、今後の進展が期待される。
また、市の財政に対する懸念も呈され、引き続き経費の削減や効率的な運営が求められている様子が窺えた。今後の議会活動において、これらの課題にどう向き合っていくかが注目される。