令和元年12月18日、宮古市議会での一般質問では、様々な重要テーマが取り上げられた。
最も関心が高まっているのは旧保健センターの利活用である。熊坂伸子氏は、「市民の健康維持に貢献した保健センターの今後の利活用計画について、市としてのお考えをお聞かせください」と市長に質問した。これに対し、山本市長は「旧保健センターは教育研究所としての利用を検討している」と答えた。しかし、熊坂氏は「今後の利活用計画に関しては、市民の意見を十分に反映させる必要がある」と強調し、早急な策定を求めた。
また、持続可能な地域づくりに関連するSDGsの導入についても言及された。熊坂氏は、「人口減少と高齢化の問題に対処するため、SDGsの活用が重要であり、市長の見解が知りたい」と発言した。市長は「SDGsの理念を基本にした総合計画を策定中であり、経済開発と環境保護の共生を図る」と強調した。
さらに、台風第19号による災害対応についても議論された。松本尚美氏は、「台風19号に対し、市は早急な災害警戒本部を設置した。しかし、初動対応についての検証が必要だ」と指摘した。市長は過去の台風の教訓を生かし、今後の体制を強化する必要があると認めた。
また、公共交通の整備についても議論された。田中尚氏から「JR山田線の遅延問題について、市としてどのように事業者に是正を求めているのか」との質問があった。市長は、定時運行の重要性を認識し、「利便性向上を求め引き続き働きかけていく」と答え、大きな期待が寄せられた。
議論は多岐にわたり、介護予防や国土調査、ウッド・チェンジ政策など、地域の未来に向けた重要事項が数多く取り上げられた。特に、地域の持続可能性や災害復旧への取り組みに対する期待の高さが伺えた。