令和3年7月13日、宮古市において臨時会議が開かれ、重要な議題が多く取り上げられた。
特に、山本正徳市長が4期目に入り、所信表明を行ったことが注目される。市長は、「自靖自献」というモットーのもと、今後の市政運営に取り組む意向を表明した。また、過去3期における公約の達成状況や、特に東日本大震災や新型コロナウイルスへの対応についても言及した。市長は、復興完遂と共に市民生活の質向上を重視していると述べた。
次に、報告第1号の高浜地区道路整備工事の契約金額変更について議論が始まった。都市整備部長の藤島裕久氏は、請負契約の変更理由を説明し、その結果594万3,300円の増額となったことを報告した。この増額は、のり面工の種子散布方法の変更や、歩道の舗装構成を見直したことに起因しているとした。
特に歩道の設計変更が議員間で重要な議論となった。田中尚氏は、歩道と車道の共存構造に変更することが、通行する子供たちの安全を脅かすのではないかと指摘し、市長に対してその認識を問うた。市長は、現場での安全確保に努める意向を示したが、慎重な対応が求められた。
さらに、議案第1号の令和3年度一般会計補正予算(第7号)についても審議された。総務部長の若江清隆氏は、補正予算の内容を説明し、新型コロナウイルス感染症対策や地域の産業振興に必要な経費が盛り込まれていると伝えた。特に、ワクチン接種体制の充実を目指していることが強調された。
全体として、宮古市議会の今回の臨時会議は、市の施策や予算に対する市民意見の反映を重視しつつ、各議題に対して真摯に対応していく姿勢が伺える内容となった。今後の市政運営に注目が集まる。