令和元年9月24日、宮古市議会において複数の議案が可決された。特に注目されるのは、宮古市花輪保育所の指定管理者に関する議案や複数年度にわたる予算補正案である。
本議会では、議案第28号に関連して、保健福祉部長の中嶋良彦氏が宮古市花輪保育所の指定管理者として「社会福祉法人慈愛会」を指定する手続きが説明され、指定の期間は令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間となる。これにより、保育サービスの向上が期待されている。
また、議案第1号から第5号に関しては、令和元年度宮古市一般会計補正予算が含まれており、予算特別委員会委員長の報告が行われた。工藤小百合氏によると、地域ブランド化販売促進事業を含む予算が慎重に審査された結果、全会一致で原案が可決されたという。具体的には、宮古の真ダラを差別化した販売戦略の必要性が強調され、地理的表示保護制度を活用する提案も出された。これに対して市は分析を進め、競合との差別化に努めると述べた。
続いて、宮古市職員定数条例等についての議案も可決された。松本尚美氏が提案した議案では、非常勤職員の待遇改善が求められ、質疑の中で非正規職員の雇用状況についても言及された。政府の方針に基づく制度改革が進行し、職員の多様性が増す中、今回の改正は重要な一歩とされている。
消費税率に関連する議案においては、田中尚氏が反対意見を表明し、増税が市民生活へ与える影響について懸念が示された。さらに、消費税引き上げに伴う使用料の影響額についても、試算結果が共有され、理解を深める質疑が続いた。
最後に、道路整備に関する複数の議案が提出され、全てが無事可決。特に、北部環状線の整備に関する議案には、震災後の特例措置が適用されていることが報告され、今後の復興と地域振興に向けた強い意志が感じられた。議会は、次回の会議を9月25日に休会することを決定した。