令和2年10月26日、宮古市議会において臨時会議が開催され、補正予算や財産の取得に関する議案が審議された。
この日は出席議員が22名であり、定足数を確認後、会議が開始された。議長の古舘章秀氏は、議事日程に沿って進行することを宣言し、まずは諸報告が行われた。藤原光昭氏が、宮古地区広域行政組合議会定例会の結果について概要報告を行い、特に令和元年度の歳入決算について説明した。平成31年度の歳入決算額が31億3,009万9,632円であり、歳出決算額や繰越金についても詳細に触れられた。
次に、日程第1に入る。会議録署名議員として西村昭二氏と畠山茂氏が指名された。そして、会議期間についても報告され、本臨時会議は本日1日限りであることが決定した。議事はスムーズに進行し、補正予算についての議案が上程された。
中嶋巧総務部長は、令和2年度宮古市一般会計補正予算(第11号)についての説明を行った。歳入歳出予算の総額が463億7,826万5,000円に達すること、悪臭対策や津波ハザードマップの作成に関する費用が計上されていることが強調された。また、災害復旧費として日出島地区の漁業用施設復旧に1,450万円が計上されていることも明らかになった。
続いて、松舘恵美子市民生活部長が令和2年度宮古市国民健康保険事業勘定特別会計補正予算(第3号)について説明した。歳入歳出予算が66億9,431万2,000円に達する見込みで、新型コロナウイルス感染症影響を受けた還付金の増額が予算に反映されているとのことであった。
さらに、教育民生常任委員会からの熊坂伸子氏が、財産の取得に関する議案を報告した。タブレット端末3,117台の購入が計画され、児童・生徒の学習環境の向上を図るもので、取得価格は約1億3,834万円にのぼる。入札の結果や納入予定についても詳細が報告され、議案に対し反対意見はなかったことが述べられた。
会議は討論なく各議案が可決された後、議長の古舘章秀氏は本日の議事を終了すると宣言した。これにより、令和2年10月臨時会議は無事に閉会した。