宮古市議会定例会の令和3年7月臨時会議が開催され、重要議案が次々と可決されました。
本会議では、特に給与改正や副市長の定数についての議論が目立ちました。
市長の給料について、議案第1号が審議される中、若江清隆総務部長は、「市長の給料を20%減額し66万4,000円にする」ことを提案しました。
これは、不祥事に対する責任の表れであるとの位置づけからです。
松本尚美議員からは、「なぜ20%で1ヶ月なのか、過去の事例に照らして根拠を明示してほしい」との厳しい質問が投げかけられました。
若江総務部長は、過去の公社のケースを引き合いに出しながら、「この割合が妥当だと考えた」と答えました。
その中で、川井公社の課税漏れの例を挙げ、このプレッシャーの重みも強調しました。
また、議案第2号の副市長定数については、2人から1人に改正が決まりました。
この決定の背景には、復興が進んだ現状があると市長は説明しました。
松本議員からは、「今の経済環境で1人体制はリスクが大きくないか」という指摘が相次ぎましたが、市長は、今の事務量を考慮し、「時期が来た」と強調しました。
彼は、職員との連携を重視しながら、新たな体制でも業務を遂行する意向を示しました。
さらに、議案第3号から第10号にかけて、教育委員会及び監査委員の任命、刈屋財産区管理会の委員選任が速やかに行われ、すべて原案通りに同意されました。これらの議案も、議会から特に異議は出ず、円滑に可決されました。
議会閉会の際、佐藤廣昭副市長が退任挨拶を行い、4年間の職務を報告しました。「今後も市民に関与し続けたい」と述べ、議会への感謝を表明しました。