令和3年6月、宮古市議会にて複数の重要な議案が審議された。特に注目されたのは、令和3年度宮古市一般会計補正予算(第5号)の提案である。これは、新型コロナウイルス感染症に対応するための緊急対策費を含んでいる。
この補正予算では、歳入と歳出それぞれに8200万円が加算され、総額は319億5853万9千円に達する。また、特に観光業への支援策が目立ち、この中で市内宿泊業者へ助成金が支給される方針が示された。工藤小百合予算特別委員会委員長は、「限りある財源の中で適切な金額設定を行った」と強調した。
また議題として取り上げられた公用車の事故に関する専決処分について、都市整備部長の藤島裕久氏が報告を行った。この事故により、宮古市は51万8969円の損害賠償を負うこととなった。事故の原因については、除雪作業時の路面凍結が影響したと説明され、「今後、除雪作業中の安全確保に努める」と述べた。
今回の定例会議では、議案が11件審議されたが、各議案に対しては厳しい質疑も行われており、特に事故の発生状況については複数の議員から詳細を求める声が上がっていた。田中尚氏は、公用車の事故責任が100%市にあった点に疑問を呈し、「それを市が認めている」という意見も聞かれた。そのため、事故原因についての調査が一層求められている状況である。
今後も議会では、さまざまな改善策が模索され、市民に対するサービス向上に努める方針が確認された。特に新型コロナウイルスに対する対策が引き続き重要課題であることが浮き彫りとなった。