令和2年8月6日に開催された宮古市議会臨時会議では、新型コロナウイルスの感染状況や、みやこ浄土ヶ浜遊覧船事業の終了、令和2年度一般会計補正予算についての重要な議題が取り上げられた。
まず、新型コロナウイルスに関して、山本正徳市長が市内での感染者確認について報告した。7月29日に確認された感染者は、既に入院から退院しており、濃厚接触者についても陰性が確認されたことが強調された。また、市民に対しては、感染者や医療従事者に対する思いやりを持ち、誹謗中傷を避けるよう呼びかけた。
次に、浄土ヶ浜遊覧船事業の終了に関する発表があった。この事業は1962年の開業以来、地元の観光資源として重要な役割を果たしてきたが、観光ニーズの変化や震災の影響で赤字運航が続いたことで、2021年1月をもって事業終了が決定された。山本市長はこの終了が大きな損失である旨を述べ、市民や関係機関と協議を進めていく意向を示した。
最後に、令和2年度の一般会計補正予算が審議された。総務部長の中嶋巧氏が補正予算の内容を説明。歳入歳出の総額を439億7012万6000円に変更し、宮古創生センター整備事業に関する工事費用が計上された。委員会による慎重な審査を経て、議案は全会一致で可決された。
この日の会議は、一連の重要事項が議論され、市の今後に大きく影響を与える内容となった。今後、感染症対策や観光振興についてさらに具体的な取り組みが期待される。