令和2年3月26日に行われた宮古市議会の定例会では、重要な議案が多く可決された。特に、役場線の災害復旧工事に関する請負契約の変更と、過去の道路管理に関する事故の損害賠償問題が注目された。
まず、役場線災害復旧(日蔭橋下部工)工事では、契約金額が384万5,600円減額され、最終的な契約金額は1億8,939万1,000円となった。これは、附帯工事の施工時期を調整したことによって工事内容が変更されたことに起因していると、都市整備部長の藤島裕久氏が説明した。
次に、道路管理に関する事故では、宮町一丁目内の市道で発生した事故により、2万8,480円の損害賠償が支払われることとなった。事故の原因は、集水ますに取り付けられた鉄製の蓋が斜めに設置されており、そのため事故が発生したという詳細が示された。完全な安全対策を図る必要があると強調された。
また、令和元年度宮古市の一般会計補正予算や特別会計補正予算の議案も審議され、特に災害対策に関する経費が重要な位置を占めていた。総務部長の伊藤孝雄氏は、非常時に向けた経費の確保が市の命題であると強調し、さらなる取り組みを約束した。
さらに、宮古市総合計画の基本構想策定に関する議案も可決され、地域振興や公共施設整備の計画が進むことが期待されている。特に南川目辺地など具体的な地域への資源分配が図られることので、住民の意見が反映される重要な機会となる。
この議会では、全体的に反対意見がなく、スムーズに多数の議案が可決された。市の財政健全化や地域活性化に向けた取り組みが進む中、市民生活の向上が図られることが期待されている。