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北上市の補正予算と産廃発電反対意見書が可決

北上市の令和3年度補正予算が可決されたほか、産廃発電施設設置反対の意見書も採択された。
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令和4年2月17日に開催された令和3年度2月臨時会議では、重要な議案が審議された。

特に注目されたのは「令和3年度北上市一般会計補正予算(第16号)」である。この補正予算案は、歳入歳出それぞれ30億9,409万8,000円を追加し、予算総額を505億493万6,000円にする内容となっている。企画部長の及川勝裕氏は、補正の理由に「除排雪委託料の不足分を追加すること」、「東部地区統合小学校建設事業の国の負担金及び交付金を令和4年度当初予算から前倒しで計上すること」を挙げた。教育費には、東部地区統合小学校建設事業として20億3,991万3,000円が計上される。

また、発議案第11号「相去町中成沢地内に産業廃棄物発電施設を設置することに反対する意見書」も重要なテーマであった。教育民生常任委員長の平野明紀氏が提案したこの意見書案は、廃棄物発電施設の設置による地域住民の不安に対し、議会として反対の意思を示すものである。計画地周辺には教育施設や運動公園が存在し、大型トラックの走行による交通安全や環境への影響が懸念されている。住民運動も活発で、賛同を求める署名活動が進められている。

加えて、請願・陳情についても審議されたが、コロナ用ワクチンの3回目接種に関する陳情は不採択とされた。陳情者はワクチンに関する情報提供を市に求めたが、当委員会はその必要性を認めなかった。このように、今回の臨時会議では予算案や地域課題に対する意見を通じ、行政の透明性向上と地域住民の意見を反映するための議論が行われた。

以上の結果、令和3年度北上市一般会計補正予算は可決され、相去町の発電施設設置に対する反対意見書も可決した。地元の意向を反映する重要な決定が行われ、議会は地域住民の声を政策に組み込む姿勢を見せた。

議会開催日
議会名令和4年度北上市議会第273回臨時会議
議事録
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