令和6年2月8日、花巻市議会臨時会が開催され、重要な議案が次々と承認される運びとなった。特に、令和5年度花巻市一般会計補正予算(第12号)についての審議が注目を集めている。
会議では、布臺一郎財務部長がこの補正予算の専決処分に関する報告を行った。
補正予算は、イーハトーブ花巻応援寄附金の増加見込みに伴う経費不足に対応するために必要な措置とされており、総額は635億1,640万3,000円にまで拡大される。
続いて、議案第2号として、第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョンの策定が提案され、岩間裕子総合政策部長が趣旨を説明した。計画は2024年度から2031年度までの8年間を対象にしており、人口減少や環境課題に対応するための基本的方針が示される。
また、議案第3号の花巻市部設置条例の一部改正についても地元の児童福祉施策の強化に資する内容として示され、子どもに関する多様な施策を推進する体制が整えられる見込みだ。
さらには、奨学資金貸与条例の改正も行われ、学資支援の充実が目指される。今後、特に経済的な負担が懸念される学生たちへの支援が強化されることが期待されている。
議案第5号の令和5年度花巻市一般会計補正予算(第13号)をめぐっては、物価高騰対策や子育て世帯に対する生活支援の具体的な施策が盛り込まれており、地域の再生にも寄与することが期待されている。特に、子育て世帯向けの給付金として児童一人当たり5万円の支給が決定し、困難な状況に置かれる家庭を支える形となった。
最終的に全ての議案は異議なく可決され、今後の施策の実施へとつながることが期待されている。今後、地域住民の生活向上に向けた取り組みが進む中、花巻市としても持続可能な成長を目指していく所存が示された。