令和4年度第277回通常会議が6月9日に開催された。
議事の進行において、会議期間が6月9日から6月24日までの16日間に設定されることが決定した。議会運営委員長の藤本金樹氏が、今期通常会議の議事日程を報告し、確認を受けた。
市長の高橋敏彦氏からは、最近の行政活動についての報告があった。特に、黒沢尻工業高校ラグビー部が全国高等学校7人制ラグビー大会岩手県予選で優勝したことなど、高校生の活躍が紹介された。さらに、令和3年度出納閉鎖による一般会計の決算見込額が493億5000万円、支出が478億9000万円であることが報告され、14億6000万円の黒字決算が見込まれる。
新型コロナウイルスワクチンの接種状況についても言及された。市民への3回目までの接種率は63.6%であり、12歳以上の対象者への接種率向上が期待されている。また、今後のワクチン接種の準備状況にも触れられた。
行政報告に続き、現金出納検査等の報告が行われ、質疑応答を経て、報告内容が了承された。その後、令和3年度北上市の各種繰越計算書についての報告も行われ、議論が続いた。
また、経営状況の報告では、北上市開発ビル管理株式会社について、高橋孝二議員が多くの質問を行い、その中でテナント誘致や経費削減についての進捗が確認された。特に、テナント誘致については、新規テナントの入居が進んでおらず、状況が厳しいとの回答があった。
議案としては、北上市職員の服務の宣誓条例や市税条例等の改正、行政手続に関わる個人番号の利用に関する条例などが提案され、全ての議案は原案通り可決された。特に、介護保険条例は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市民への保険料減免を令和4年度も継続することが強調された。