北上市議会の令和3年度3月通常会議が、3月26日に行われた。
この日、様々な議案が可決され、特に注目されたのは、「牡丹橋上部工製作架設工事の変更請負契約」や「自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分」等に関する報告が行われたことだ。
企画部長の及川勝裕氏は、牡丹橋工事に関する変更契約の増額について、「水道管及びNTTケーブルの埋設に伴う舗装復旧の必要があったため。契約金額は227万4,800円の増加になり、最終的に2億2,402万4,900円となる」と説明した。議員からは「設計段階でなぜこのような変更が起こったのか」との質問に対し、都市整備部長の鈴木真氏は「最後の精算変更で、現場での調整が必要だった」と答えた。
また、報告第36号として、自動車事故に対する損害賠償事件についても取り上げられた。こちらも専決処分として91万3,430円の支払いが決定された。この案件に関しても、発言が交わされ、事故の経緯や背景についての質疑が行われた。
複数の高齢者施設条例や市税条例の改正について報告された中でも、北上市交流センター条例の改正は、江釣子地区交流センターへの機能の転換を図るためのものであり、多くの委員からの賛同を得た。
一般会計予算などの重要な予算項目についても審議され、特に北上工業団地に関する予算は今後の工業振興に資するものであるとの意見が出された。議案はすべて可決され、市長及び副市長の選任においても高橋市長は、「当市の人口減少問題に対し、今後も努力を続ける」と表明した。
この日での議会では各議案への質疑・討論が行われ、特に、医療、介護、子育てに関連する施設の設置や改正が求められる中での議論が特徴的であった。また、今後の課題として挙げられたのは、地域医療の確保や、特に新型コロナウイルスに関連する保健師の必要性であり、議会内での活発な討論がなされた。