令和3年1月29日、北上市は臨時会議を開催した。議案は8件が上程され、補正予算や指定管理者の選定が重要な議題となった。
初めに、議会運営委員長である高橋孝二氏が会議期間を2月4日までの7日間とすることを報告した。これに関し、特に異議は出なかった。議案の一つ目は、令和2年度北上市一般会計補正予算である。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症への対応を目的に、約8億7,437万円追加され、総額は612億3,262万円に上る。
企画部長の及川勝裕氏は、補正の内訳について詳細な説明を行った。例えば、更生医療給付事業に708万1,000円、そして医療機関支援事業には約6,990万円を投じるという。また、ワクチン接種事業のためには2,300万6,000円が計上され、地域経済の支援も重要視されている。
次の議案は、北上市民岩崎野球場等の指定管理者の選定であった。全国各地からの応募の中で、一般社団法人VERDEが選ばれた。この管理者は、地域における施設の運営を行うこととなる。
さらに、北上駅前自転車駐車場の指定管理者には、株式会社N・SASが選定された。指定期間は令和3年4月1日から5年間とされ、両社とも地域の利便性向上に貢献が期待されている。
加えて、議案第116号では、巡回図書館サービス用の移動図書館車の取得が議題に上がった。現在運行中のともしび号の老朽化に伴い、新車両の購入が必要とのこと。教育部長の斎藤昌彦氏は、利用者のニーズを考慮し、基本的には同機能を保ちながら更新する意義を述べた。
土地の処分についても議論され、複数の案件が上程された。北上市相去町の土地が東北小籏株式会社に1億円で売却予定であり、キオクシア株式会社には約16億4,840万円で土地が処分されることに。商工部長の石川明広氏が各土地の利活用計画について述べ、市の発展に寄与する意義が強調された。
このように会議では、地域の活性化を目的とした様々な事業に関する議論がなされ、次回の本会議は2月4日午前10時に予定されている。