令和4年1月19日、北上市で第272回臨時会議が開かれた。議題としては、江釣子中学校関連の工事契約変更、一般会計補正予算が上程された。この会議では、特に令和3年度の一般会計補正予算についての討論が活発に行われている。
まず、補正予算案が提出された背景には、国の補正予算の成立に伴う地方創生臨時交付金の交付がある。企画部長の及川勝裕氏は、「新型コロナウイルス感染症拡大防止策や、ウィズコロナ状況下での経済活動の再開に対応するため、歳入歳出それぞれに対し、15億9,412万円を追加する」と提案した。これに伴い、予算総額は474億1,083万8,000円となった。
歳出の具体的な内容は多岐に渡り、民生費として非課税世帯への臨時特別給付金8億7,841万円、消防費として消防団運営事業77万7,000円等が計上されている。また、医療機関支援金としても6,240万円が追加されることが説明された。
この議案については議会での質疑も行われ、議員たちからは多くの具体的な質問や意見が提出された。特に、補正予算に対する意義や運用の透明性について意見が飛び交う場面も見られた。高橋孝二議員は、地方交付税が増加している理由について尋ね、財務部長の高橋謙輔氏は、「国税の増加に基づくもので、未来の措施としての交付税措置がある」と説明した。
また、商工振興費や農林水産業支援事業の内容も盛り込まれており、地域経済の回復に向けた期待が寄せられた。特に、キャッシュレス決済推進事業などでは、商業活動の支援も強化されており、地域の発展に寄与する見込みだ。
この臨時会議では、議員たちが地域の未来について議論を重ね、経済支援策の重要性を再認識した。予算が承認されたことで、各支援策の実施が予定されており、地域活性化に向けた取り組みが進展することが期待されている。