令和2年度第255回8月臨時会議が北上市で開催された。
議題として、倒木や自動車事故に関する損害賠償事件の専決処分が挙げられた。
担当の企画部長、及川勝裕氏は、倒木による損害賠償について具体的な内容を説明した。
企画部長によると、令和2年5月11日に発生した事件で、隣接アパートの車両やフェンスが損傷し、合計で72万万4,208円の損害賠償が必要となった。
北上市の責任割合はすべて100%であり、いずれの損害賠償も保険対象外であることが課題とされた。
議員からは「再発防止に向けた対策が必要ではないか」との意見が出された。
これに対し、財務部長、高橋謙輔氏は、倒木の管理と撤去を進める計画を示し、特に市民生活に影響が出ないよう点検を強化する必要性について言及した。
次に、自動車事故に関して報告された。
福祉部の職員が公用車を出し際に接触事故を起こし、相手方に62,300円の賠償金が必要となっている。
担当部からは事故再発防止のため、運転前の確認が徹底されるべきとの指摘があった。
続いて、令和2年度北上市一般会計補正予算(第8号)が討議された。
この補正は新型コロナウイルス感染症対策の一環として提案され、歳入歳出それぞれに3億4,612万6,000円を追加する計画である。
主な内容に、議会オンライン会議システムの導入やテレワーク環境の整備、さらには新生児特別定額給付金などが含まれており、来年度への繰越やその他補助金も盛り込まれている。
議会では特にテレワークに関して関心が高まり、職員の労働環境の整備を求める声が上がった。
質疑では、テレワークに必要なノートパソコンの購入に関しての様々な疑問が寄せられ、企画部長がそのスペックや計画を説明。
議会での採決の結果、補正予算案は原案通り可決された。
これらの施策の実施に伴い、今後も北上市は防災、安全対策の強化や公共施設の改善に取り組むことが期待される。
会議は午前11時02分に閉会した。