令和4年度第278回7月臨時会議が北上市で開催された。
会議は令和4年7月22日午前10時に開会され、参加した議員は24名であった。議長の八重樫 七郎氏は、議事日程に従い、会議録署名議員の指名から始められた。今回は藤本金樹議員と三宅 靖議員が選出される。
続いて、会議期間が一日間と決定され、質疑を経て日程に記載された案件が順次審議された。特に注目されたのは、佐藤昌彦企画部長が報告した市道における物損事故に係る損害賠償事件の専決処分である。この事故は、北上市鬼柳町堰合で発生し、事故の過失割合は北上市30%、相手方70%であり、損害額は5万2,459円となる。さらに、事故の背景には、除雪後に見えにくくなったガードレールの影響があった。
また、令和4年度北上市一般会計補正予算(第5号)も大きな議論を呼んだ。この補正予算は、コロナ禍による物価高騰や原油価格の上昇に伴う生活者および事業者支援を目的としている。企画部長の説明によれば、歳入歳出それぞれ5億8,737万円を追加し、予算の総額は440億356万6千円に達する。また、具体的な項目として、住民税非課税世帯への臨時特別給付金や子育て世帯支援金が多く取り上げられた。
質疑の中では、議員からの細かな質問も寄せられ、特に通知カードや個人番号カードに関連する予算について、対象人数や業務委託の詳細に関する問い合わせがあった。生活環境部長の高橋 景子氏が具体的な業務内容を説明し、市民生活の利便性向上に向けた取り組みを強調した。
最後に、議案第26号の財産(土地)の処分についても審議された。この処分は、北上プライウッド株式会社向けに計6億円で行われる予定であり、土地面積は13万4,088平方メートルに及ぶ。この処分は同社の事業拡大を目的としている。議論の結果、全ての議案が原案通り可決された。
会議は午前10時54分に閉会となり、次回議会の予定についても言及がなされた。市民の生活改善を支援する施策が今後も進められることが期待される。