令和3年度6月通常会議(第264回)が開催され、議員の一般質問が行われた。特に、三宅靖議員(北上まほろばクラブ)の自転車活用推進計画とキオクシア岩手株式会社に関する質問が注目を集めた。
自転車活用推進計画に関する質問の中で、三宅議員は自転車通行空間の整備が不足している現状を指摘した。市長の高橋敏彦氏は、自転車の安全で快適な走行空間を確保する計画を強調した。当市の自転車活用推進計画は、国の自転車活用推進法に基づき、自転車の利便性向上を目指すものである。今回は、具体的な施策として、自転車ネットワーク計画の策定や道路、まちづくりの整備を進めていく必要性が訴えられた。
また、キオクシア岩手株式会社の二棟目建設に向けた対応策についても、三宅議員は見解を求めた。市長は、建設時の課題を考慮した上で、交通渋滞や宿泊施設の不足に対処するため、計画的に対応策を講じていく考えを示した。特に、工事関係者の移動手段の確保についても重要性が語られた。
さらに、高橋久美子議員(日本共産党北上市議団)から、新型コロナウイルス対策の強化に関する質問が寄せられた。ワクチン接種のための交通手段の確保について、市は高齢者に対する移動手段の提供や、接種を躊躇う市民に対する情報公開の必要性について考えを示した。市長は、市民に必要な情報を定期的に公開し、安心して接種に臨める環境を整える意向を表明した。
会議の最後には、藤田民生議員(北政会)が、令和3年産米の生産数量達成に向けた取り組みについて質問した。生産目標達成に向けては、地元農業の現状を真摯に受け止め、具体的な取り組みを進める要の計画が必要であると強調された。市は、農家との連携を深め、課題解決に向けた支援策を推進する姿勢を示した。
この会議では、自転車活用推進計画やキオクシア岩手株式会社への対応、新型コロナウイルス対策、令和3年産米生産数量達成の取り組みなど、様々なテーマについて議論が交わされた。市民の生活の向上に向け、積極的な施策が求められる今日この頃である。