令和5年5月10日、北上市における臨時会議が開催された。議題は市税条例の改正、令和5年度の一般会計補正予算など、多岐にわたった。
市長の八重樫浩文氏は、就任後初の本会議で、市民の期待に応えられるよう全力を尽くす旨を述べ、最近の経済情勢や地域振興の必要性にも言及した。
市税条例の改正提案については、企画部長の斎藤昌彦氏から説明があり、令和5年度の税制改正に伴う変更が紹介された。特に、農業収入に関連する市民税の特例延長や、軽自動車税の環境性能割改正が挙げられた。
続いて、令和5年度の一般会計補正予算についての議論が行われた。今回の補正は、国からの交付金を受けて、エネルギー価格や食料品価格の高騰に対応した支援が主な内容だ。特に、低所得家庭に対する支援や、事業者への補助金などが盛り込まれている。財務部長の八重樫義正氏は、補正予算の具体的な内容を詳細に説明し、質疑応答では出席議員からの厳しい質問に対し丁寧に対応した。
議案第3号については、小原紀実氏の教育委員会委員任命の提案があり、適任とされる理由が強調された。監査委員の選任や職員懲戒審査委員会の委員任命に関してもスムーズに議論が進んだ。一方、選挙管理委員会のメンバー選出についても、委員の候補者が指名され一致して承認された。
今回の臨時会議では、北上市の未来に向けた重要な議案が審議され、出席議員や市長の取り組みにより市政運営が進展することが期待された。議論を通して、今後の政策実施に向け多くの意見が交わされたことが印象的だった。