令和3年2月4日に開催された北上市臨時会議では、重要な議案が審議された。
最初に、議案第114号の「令和2年度北上市一般会計補正予算」や、議案第115号の「令和2年度北上市工業団地事業特別会計補正予算」が一括で質疑されるなど、予算審議が行われた。
特に目を引いたのは、議案第120号の「北上市民岩崎野球場等の指定管理者の指定」である。指定管理者には一般社団法人VERDEが選ばれ、こちらはサッカーを通じた地域活動に取り組む団体である。今まで複数団体によって管理されていた体育施設の運営が、初めての単独運営に懸念が寄せられている。
議論の中では、この指定管理者が十分に実績を持っているのかという点が指摘された。特に、管理ノウハウが初めての団体が、公営施設の指定管理を5年間継続的に維持できるのかという不安が呈された。そのため、市側の見解が重要とされ、今後は市との連携を密にすることが求められる。
さらに、議案第121号の「北上駅前自転車駐車場及び北上駅東口自転車駐車場の指定管理者の指定」も無事に可決された。こちらの指定管理者も同様の方式で事業運営が行われ、その妥当性が問われる場面もあった。
市側は、経費の見直しや適正な運営について確認し、各団体との協議を進めつつ、今後の運営の安定を図る方針を示している。市民の関心は非常に高く、この新たな運営体制がうまく機能するかどうかが注目される。