令和3年10月19日、北上市の第268回臨時会議が開催された。
本会議では、議事日程に基づき、補正予算案や請願の取扱いについて審議が行われた。
出席議員は26名であり、会議は定足数に達していた。
初めに、議長である八重樫七郎氏が会議録署名議員として、武田勝氏と梅木忍氏を指名した。
続けて会議期間の決定について議題に上がり、議会運営委員長の高橋孝二氏が報告を行った。
高橋委員長は、10月14日の会議で、本臨時会議の会議期間及び付議案件について協議した結果を述べた。
その結果、補正予算1件、請願の紹介議員の取消し1件、追加1件の合計3件について一日で審議を行うこととなった。
議長が会議期間について異議がないことを確認し、正式に決定された。
次に、日程第3にあたる議案第42号、令和3年度北上市一般会計補正予算(第9号)についての提案が行われた。
企画部長の及川勝裕氏がこの補正予算について説明し、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済対策として、歳入歳出それぞれに3,805万円を追加し、総額を432億5,707万4,000円にする計画を明らかにした。
歳出には、きたかみ安心飲食店支援金などが含まれている。
質疑において、鈴木健二郎氏が飲食店支援金の目的について質問し、商工部長の石川明広氏が、取得率について説明。
現在の認証店数が413店舗で、取得率は70%とし、さらなる普及を図りたいと語った。
続いて、固定費支援が必要であるとの鈴木氏の指摘に対し、石川部長は、国や県の支援策も含めて今後検討していくと述べた。
また、申請期間についても、状況が許せば柔軟に対応を考えたいとの意向を示した。
次に進み、請願第4号の紹介議員取り消しと追加が一括して議題として上げられ、梅木氏の申出を認めることに決定。
この件に関し、議会事務局長の鈴木真氏は、手続き上の見落としについて謝罪した。
これをもって、全日程が終了し、臨時会議は閉会された。
今後、補正予算案が実施されることで、地域経済の回復が期待されている。