北上市の令和4年度12月定例会が12月1日に開会した。
この会議では、出席議員25名のうち議長の八重樫七郎氏が議事を進行。まず初めに、議日程が紹介された。会議期間は12月1日から16日までの16日間に決定。行政報告では高橋敏彦市長が、鬼剣舞のユネスコ無形文化遺産登録や、黒沢尻北小学校の合唱団の全国コンクール金賞受賞など、市内児童生徒の好成績を報告した。
高橋市長は、「市民が誇りに思える快挙」とし、全力を尽くした子供たちを称えた。また、新型コロナウイルスワクチン接種状況についても述べ、接種率が75%を超えたことを強調。市民には今後とも接種を呼びかけた。
続いて、北上市一般職の職員給与条例の改正が提案され、勤勉手当の引き上げや定年年齢の引き上げが議案に含まれた。これに関連して、星敦子議員が定年延長に伴う職員構成の変化についての懸念を表明。企画部長の斎藤昌彦氏は「定年延長は経験を生かすチャンス」と述べ、協議を進める意向を示した。
その後、会議は補正予算案などの具体的な議案に移行し、予算の詳細な説明と質疑が続いた。特に、令和4年度一般会計補正予算の額は8億6582万2000円で、主に地域振興や福祉施策に関連する支出が中心であることが報告された。それに続き、駐車場条例や特別用途地区に関する話題も取り上げられた。
最後に、黒沢尻北学童保育所や東桜学童保育所など、学童保育の指定管理者に関する議案が提案され、いずれも特定非営利活動法人によって管理が行われることが期待され、議論に上った。