令和5年度11月臨時会議が開催され、様々な議案が審議された。
主な議題の一つに、市営本通り駐車場で発生した物損事故に関する損害賠償がある。企画部長の斎藤昌彦氏は、事故の経緯及び専決処分について詳細に説明した。
事故は令和5年7月16日に発生。市営駐車場の劣化した天井が崩れ、車両が損傷した。北上市は過失の割合を100%とし、7万7,099円を相手方に支払うことで示談が成立した。事故の損害は全額、全国市有物件災害共済会から給付されるとのことだ。斎藤氏は、再発防止に向け、劣化した箇所の修繕を行う必要性を強調した。
質疑応答では、高橋孝二議員が事故の防止策について質問。都市整備部長の阿部英志氏は、事故発生後すぐに点検を行う予定であると報告し、劣化した部分の修繕にも早急に取り掛かる方針を示した。また、駐車場における凍結対策についても議論され、阿部氏は今後の対応を検討していく意向を表明した。重要課題のひとつである。
次に、令和5年度北上市一般会計補正予算(第5号)の議案が提案された。こちらは、過去の課税に係る補助手続きのためのものであり、歳入と歳出それぞれに8億1,512万8,000円が追加される。
また、北上工業団地の拡張用地造成工事に関する請負契約の締結についても議案が提出され、旭ボーリング株式会社・株式会社木戸口工務店による落札が決定した。これにより、新たな用地整備が進むことが期待されている。
最後に、免税軽油制度の継続を求める意見書が提出され、可決された。この制度は農林業やスキー場経営者にとって重要な支援であり、物価高騰の中、地域産業振興に寄与するものとして注目されている。
以上のように、今回の臨時会議では地域に密着した様々な課題について、慎重にかつ建設的な議論が行われた。今後の対応に引き続き期待が寄せられる。