令和3年度第270回通常会議が12月2日に北上市にて開かれた。
会議は午前10時に開会され、出席議員は26名であった。議長の八重樫七郎氏は、会議日程第9号に従って議事を進行すると述べた。
まず、会議録署名議員として小原敏道議員と高橋孝二議員が指名され、次に会議期間が決定された。議会運営委員長の高橋孝二氏は、会議期間が12月17日までの16日間であることを報告。日程のやり取りにおいては、行政報告と現金出納検査の報告が行われたが、質疑はなかった。
その後、北上市市税条例の一部改正について提案がなされ、企画部長の及川勝裕氏は、健康保険法の改正に伴い、国民健康保険税が未就学児に対して減額される旨を説明した。また、消防団条例の改正案件も提案され、処遇改善を図るため報酬を引き上げることが説明された。
この日、重要な議案として令和3年度の一般会計補正予算が提案され、特に子育て世帯への臨時特別給付金についての質疑が多かった。鈴木健二郎議員は、対象外の世帯の確認やクーポン形式での給付方法について意見を述べた。それに対し、健康こども部長の高橋昌弘氏は、対象となる世帯には正確に給付が行われるよう留意することを強調した。
また、予算案に関する詳細な説明が続き、各特別会計の補正の撤回、商工費や教育費などの具体的な数値の報告がなされた。特に、工業団地事業や設備投資へ向けた資金の配分が焦点となった。
最終的に、児童扶養手当やクーポンの事務経費に関する交渉事項や一般市民からの意見も受け止めながら進行され、21件の議案が今後の委員会で審議されることが決定され、会議は散会となった。今後、議会は12月6日から委員会を開催し、次回の本会議は12月8日を予定している。