令和5年1月26日に開催された第283回北上市臨時会議において、様々な議案が審議された。特に、補正予算案に関する議論が重要なポイントとなった。
議案第79号「令和4年度北上市一般会計補正予算(第11号)」は、歳入歳出それぞれに約3億2,353万7,000円の補正を提案。政府の出産・子育て応援交付金や情報化施策推進のためのデジタル田園都市国家構想推進交付金が活用される。また、物価高騰対策としての措置も含まれる。
企画部長の斎藤昌彦氏は、補正の内容を詳しく説明し、市税や地方交付税、国庫支出金などの増減に触れた。特に、個人市民税については5,000万円の増額が見込まれている理由として、特別徴収に基づく所得割の増加が指摘された。
議案第80号「令和4年度北上市下水道事業会計補正予算(第2号)」は、デジタル田園都市国家構想推進交付金を活用した下水道台帳システム再構築事業に関して、キャッシュフローを円滑にするための措置が盛り込まれている。この補正は、市民の生活に直結するインフラ整備の一環として重要視されている。
さらに、議案第81号では東部地区統合学童保育所の新築に関する工事の変更請負契約が提案された。これにより、工事の効率化が図られると共に、行政サービスの向上に寄与することが期待されている。営業日より早期の開設を目指す動きもある。
最後に、議案第82号「北上北部産業業務団地(1工区)造成工事の請負契約」が可決。商工部長の高橋剛君は、造成工事の意義を強調し、新たな産業の流入による地域経済の活性化が期待されるとコメントした。これらの案件は地元経済への影響が大きく、議会における審議の重要性が常に高まっている。
本臨時会議は25名の議員が出席し、いずれの議案も異議なしで可決された。今後、これらの施策が適切に実施され、地域の経済成長に寄与することが期待される。