令和4年度12月通常会議が開催され、地域づくりや消防団と地域防災組織の活動、スポーツ推進計画、物流ルート、モバイルクリニック、そして子どもの権利保障に関する重要な議題が取り上げられた。
特に地域づくりに関して、小原敏道議員は区長制度廃止に伴う課題や市長の理想のまちづくりについて質問を行った。市長は、地域資源を生かしたまち育ての重要性を強調し、自治会との役割分担についても意見を述べた。地域防災活動も話題に上がり、消防団の活性化や地域防災組織の重要性についても言及があった。
次に、三宅靖議員のスポーツ推進計画に関する質問では、市内のスポーツ習慣化度が低い現状の改善策として、モバイルクリニックの導入や地域医療の充実が求められた。市長は、現在のモバイルクリニックが地域医療に寄与する可能性を認めながらも、住民のニーズに応えるためには対面診療も重要であると考えていると述べた。
また、藤田民生議員からは、飼料高騰に苦しむ畜産農家への支援が必要であると訴え、具体的な支援策の検討を求めた。市は、実績に基づいて補助金を提案する方向で進める意向を示した。さらに、水田活用の直接支払交付金について、基準反収の見直しを地域の実情に合わせる必要性も強調された。
最後に、藤原常雄議員は「ランフェスきたかみ」の開催について振り返り、参加者数が募集予定の半数以下であったことに対する原因を調査し、次回イベントでは改善策を検討する必要があると述べた。市長はイベントを育てる意義を再確認し、市民の参加をより促進するよう努力する考えを示した。
会議全体を通し、地域課題への取り組みや市民の意見を反映した施策の重要性が再認識された。今後、地域に根ざした具体的な支援策や政策が求められると思われる。