令和2年度第257回臨時会議が10月30日に開催され、重要な議案が議題に上がりました。
特に、令和2年度北上市一般会計補正予算が焦点となりました。この補正予算は、コロナ禍における経済対策として、歳入・歳出それぞれに約1億748万7,000円を追加するもので、総額で約600億8,232万4,000円に達します。
補正の主な内容としては、肥育農家経営継続支援事業に661万5,000円、地域小規模企業者給付金事業に1億350万円などが計上されています。企画部長の及川勝裕氏は、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた所要事務事業に対応するため、現状の補正を行います」と強調しました。
続いて、牡丹橋下部工工事の変更契約についても議論されました。都市整備部長の鈴木真氏は、「耐久性の向上及び作業手順の効率化を目的に、契約金額を212万3,000円増額し、総額を2億7,529万8,100円にしました」と述べ、工期短縮への努力も表明しました。
この工事に関しては、質疑も活発に行われました。安徳壽美子議員は、「今回の変更によって工期が早まる可能性はあるのか?」と質問。鈴木氏は、作業手順の変更によって「1週間程度早めることができる」と回答しました。
さらに、北上市保健・子育て支援複合施設の整備については、企画部長の及川氏が「実施設計に基づく変更が必要となり、契約金額を765万7,100円増額することを提案しました」と説明。地元のニーズを踏まえた事業運営が求められています。
最後に、北上市の土地処分に関して、企画部長は「大和ハウス工業株式会社が事業用地として取得される予定です」と報告しました。これによって、地域経済の活性化が期待されています。
このように、今回の臨時会議では新型コロナウイルスの影響を受けた補正予算や工事の変更契約など、多岐にわたる重要案件が審議され、全て可決されました。議会は次回の会議まで休会となり、地域の動向が引き続き注視されます。