令和3年度北上市の12月臨時会議が開催された。
本会議は、議事日程第10号に従って進行した。出席議員は、全26名であり、日程に従い会議録の署名議員を指名した。議長を務める八重樫 七郎議員が、鈴木 健二郎議員と居駒 勉議員を指名した。続いて、会議期間について議論され、会議運営委員長である高橋 孝二議員が報告を行った。今臨時会議の案件が補正予算1件であるため、会期は本日1日間とすることが決定した。
重要な議案は、議案第65号である令和3年度北上市一般会計補正予算(第14号)であった。この補正予算では、子育て世帯への臨時特別給付金を年内に一括10万円で現金給付することが含まれている。副市長の及川 義明氏が提案理由を説明し、補正額は歳入歳出ともに7億1,399万8,000円であることが明らかになった。
高橋 久美子議員が質疑に立ち、給付金の支給対象者に関する懸念を示した。特に、基準日以降に離婚した親やDV被害者が受け取れない可能性がある点を指摘した。これに対し、健康こども部長の高橋 昌弘氏は、申請があれば支給できるよう調整する方向であると強調した。さらに、情報提供の重要性についても認識を示し、広報活動の必要性を訴える声が上がった。
質疑では、星 敦子議員が対象者の詳細や財政措置についての質問を行い、500人程度が所得制限に該当しないとの試算を示した。補正予算の実施に伴う対応策についても議論された。市長の高橋 敏彦氏は、制度の趣旨を強調し、自治体としての支援の限界を述べた。
最終的に、本件は原案通り可決され、次に陳情についての審議が行われた。陳情は所管の常任委員会に付託され、継続審査となった。
この会議を経て、北上市では子育て支援への取り組みが一層進展することが期待される。