令和5年12月7日に実施された金ケ崎町議会定例会では、住民の生活環境に関わる重要な質問が数多く取り上げられた。
議員の平志乃氏は、環境整備の一環として、「防犯灯の増設状況」について質問した。これに対し、町長の髙橋寛寿氏は、令和2年度から令和5年11月までに34基の防犯灯を設置したと報告した。特に通学路では、通行人が多い箇所を優先したが、設置基準を満たさない要望も多いと説明した。平志乃氏は、設置基準の見直しの必要性を強調し、地域の声を反映させるよう求めた。
次に、平氏は町内の「ごみの不法投棄」に関する現状について言及した。髙橋町長は、年に30から40件の不法投棄の問い合わせが寄せられ、環境監視指導員が現場確認と警察への情報提供を行っていると答えた。しかし、地域の協力も不可欠で、環境美化活動を住民に呼びかける重要性を強調した。
さらに、「草刈りの管理」についても質問があった。平氏は、草刈りが行われていない土地が増えていることを指摘し、高齢化が進む中での管理の難しさを訴えた。髙橋町長は、この問題について以前から耳にしており、今後、市町村全体での取り組みが必要だと述べた。
また、平氏は「城堰川の安全対策」にも触れ、過去に発生した事故を受けての取り組み状況を問うた。農林課長の関口潤氏は、過去の事故を教訓に、ガードパイプや救助ロープの設置を進めていると説明した。今後も地域と連携し、安全対策の強化に努めていく姿勢が示された。
住民から寄せられる多様な意見に対して、議員たちは真摯に向き合い、今後も適切な対策を講じる必要があるとの認識が強調された。議会では、地域の安全と快適な生活環境を守るための具体的な行動が求められている。