令和2年9月3日に開催された令和2年第8回金ケ崎町議会定例会では、重要事項についての決算認定や請願の付託が議題に上がった。最初に、町長の髙橋由一氏が令和元年度金ケ崎町一般会計歳入歳出決算認定について報告を行った。歳入決算額は96億254万251円で、これは元年の予算に対する執行率が97.4%に達していると報告された。
さらに、歳出決算額は92億4315万6616円で、こちらの執行率も93.8%であり、実質収支は3億2295万8000円とのこと。この実質収支の一部、約1億7000万円は財政調整基金に繰り入れられる。これを受け、議会は令和元年度の決算認定を進め、関連する議案の読み上げと説明が行われた。
また、町内の社会福祉施設における新型コロナウイルス対策についても具体的な言及があり、教育長の千葉祐悦氏は、学校や幼稚園における感染症対策を詳細に述べた。現在、発熱・倦怠感のある児童生徒には迅速な受診を勧め、35度以上の発熱がを基準に出席停止措置を講じている。さらに、感染者が確認された場合の学校の対応についても議論され、必要に応じて学級閉鎖や全校休業を行う方針を示している。
続いて一般質問が行われ、特に金ケ崎高校の入学者数減少についての質問が相次いだ。阿部隆一氏は、町の取り組みとして高校の進学希望者数を増やすためには、金ケ崎の教育内容を地域社会に広めることが必要だと強調した。教育長は、町内唯一の高校である金ケ崎高校の魅力を保つために努力する意向を示した。
また、カリキュラムの質を向上させたり、地域の中学生との交流を深める取組に促進していることが報告された。これに対し、町長は地域全体で力を合わせて金ケ崎高校の魅力を広める活動を続ける考えを述べた。加えて、金ケ崎中学校からの入学者数の推移についての分析も行われ、今後の進路希望の変化についても議論された。
最後に、岩手県内の新型コロナウイルスの状況についても触れられ、予防策の徹底が求められる中、町全体での新しい生活様式の定着を目指す方針が確認された。議長は、引き続き地域への感染拡大防止策に努め、町民の安全を確保していくとの姿勢を明確にした。議会がこれからも一丸となり、地域課題への対策を進めていく姿勢が伝わった。