令和3年3月5日、金ケ崎町議会は定例会を開催し、一般質問が行われた。議員たちは町水道の漏水に伴う水道料金の減免措置を提起し、特に年金生活者への負担軽減策の検討を町長に求めた。具体的には、減免水量の算定方法や漏水修繕工事後の料金への適用を拡充することが論じられた。水道課の渡邊学君は、制度の公正性を重視し、年金生活者だけへの特別減免は難しいとの見解を示した。一方で、漏水減免率については近隣市町村と比較し検討する方向性も示された。
また、田園バスとスクールバスの運行についても議論された。議員からは、特に大雪時に運行が停止した際の周知に対する不満が表明され、運行の責任所在や代替案の有無が問われた。町長の髙橋由一君は運行停止の判断が自然災害に基づくものであり、今後も万全の対応を目指す考えを示した。さらに、スクールバス運行に特化した質問もあり、教育長は運行中止の判断が安全を最優先にしたものであると述べた。
経済に関する質問も多く、議員はコロナ禍による影響とその回復策について町の見解を求めた。特に自助努力の重要性を強調し、技能向上を狙う「金ケ崎町版教育訓練給付金制度」の導入を提案した。しかし町長は、国の制度が充実しているため町独自の制度創設は考えていないとの回答を行った。
最後に、GIGAスクール構想についても議論され、教育委員会はその進捗状況と必要性や将来の教育方針について説明した。児童生徒一人一台の端末導入は、地域の教育水準を向上させるものであり、教員の負担軽減を図る支援体制も構築される方向で進行中である。
これらの質問を通じて、議員は町の生活環境向上、教育の質の維持、経済回復に向けた具体的な施策を求めており、町当局はこれに応える形で見解と支援策を示したため、議論は活発に行われ、今後の施策に期待が高まっている。