令和5年3月20日に開催された金ケ崎町議会第2回定例会では、主に予算に関する重要な議案が審議された。特に令和5年度の一般会計予算を巡る意見が目立ち、その議論は多様な立場から行われた。
まず、予算審査特別委員会の委員長である高橋美輝夫氏は「予算審査特別委員会の報告」を行った。議案第21号については、賛成と反対の意見が交錯した。反対意見を主張した平志乃氏は、学校給食費無償化について「金銭のみの支援は自助の考えをなくす」と懸念を示した。彼女はサポートのあり方を見直し、事業の実施を通じて地域に喜びを与える予算配分を提案した。
一方、賛成意見を述べた後藤紳一氏は、一般会計予算が「人口減少対策を重点に編成されている」と肯定的に捉えた。特に、給食費の無償化が「子育て世帯の経済的負担を軽減する」と強調し、施策の実施を急ぐべきだと訴えた。さらに、巴正市氏も予算が地域の農業や教育にバランスの取れた配分をしていると高く評価した。
また、予算に先立って発表された町長の行政報告では、高病原性鳥インフルエンザの発生対応も取り上げられた。町長・髙橋寛寿氏は、危機管理の重要性を訴えつつ、住民の安全を最優先する姿勢を強調した。
会議の中では私学教育の充実を目的とする請願や、金ケ崎町議会の個人情報保護条例に関する発議案も提出され、活発な質疑応答が行われた。特に私学助成の充実に関する意見書提出が賛成多数で可決された。
最終的に、令和5年度金ケ崎町一般会計予算案は11人の議員の賛成により原案通り可決され、町の財政運営において重要なステップとなった。議会内での意見や議論は、今後の町の施策に対しても大きな影響を与えることが期待される。