令和3年3月9日に開催された金ケ崎町議会では、税条例や職員の給与、国民健康保険条例等、多岐にわたる議案が提出され、全て原案通り可決された。
今回の議会では、予算編成に関連する議案が多く、特に「金ケ崎町税条例の一部改正」に関して、副町長の小野寺正徳氏が議案の説明を行った。この改正案により、今年度の国保税減免の申請状況に対する質疑も上がり、阿部隆一議員が質問をしたところ、申請者数は26世帯で、減免額は約300万円に相当するとの報告があった。
また、「金ケ崎町特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部改正」でも、阿部議員が減額による財源の浮遊について質問し、約10万5,000円程度と概算の見込みが示された。さらに「金ケ崎町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正」では、人格評価期間の見直しに伴う条件変更が議論された。
自社での人事評価基準の整備についても言及があり、行政内部での人材育成が重要視されることが強調された。特に、評価基準の見直しによる1月1日昇給の反映については、総務課長の佐藤政義氏が説明し、システム整備への意欲を示した。
議案の中には「金ケ崎町介護保険条例の一部改正」もあり、これについても阿部議員からの質問が相次いだ。この改正は、今後の高齢化社会に対応するためのものであり、町の施策の適正運営が求められている。
さらに、議案の中には「金ケ崎町肉用牛貸付事業基金条例の一部改正」があり、農業振興に直結する内容であることから、地域でも期待されている。参事である鈴木敏郎氏は、既存農家の管理責任を重視したコメントを行い、利用者の保全に力を入れていることを強調した。
最後に大きな議題となったのは、第十一次金ケ崎町総合計画の基本構想で、町長の髙橋由一氏がこの計画の重要性を説明し、町全体の振興を見据えた具体的な施策が今後も図られることを約束した。議員からは、より高い目標を掲げることへの要望が寄せられ、町としてもプラスアルファを目指す意向を示している。