令和3年度金ケ崎町議会の定例会が6月8日に開催された。
議題には、各種報告書の提出や新たな議案が含まれており、議員らは活発に意見を交わした。
特に注目を集めたのは、報告第1号の「令和2年度金ケ崎町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告」である。企画財政課長の高橋文浩氏は、今年度も前年からの繰越が行われ、特に土木費に関する質疑に対して、後藤紳一議員が詳細な質問を行った。高橋課長は、年度内に支出が伴った経緯を説明し、今後の進捗状況についても言及した。
議案第1号から第5号はすべて金ケ崎町情報公開審査会の委員選任に関するもので、一括で審議された。町長の髙橋由一氏は、各委員の経歴を紹介しながら、彼らが情報公開制度に優れた見識を有すると強調した。すべての議案が賛成多数で通過した。
また、議案第6号として「金ケ崎町税条例の一部を改正する条例」が提案され、説明を行った副町長の小野寺正徳氏は、改正の趣旨を詳述し、議員からの質疑は無かったことを付記した。
一方で、議案第9号「金ケ崎町立幼稚園設置条例の一部を改正する条例」についても議論が巻き起こった。教育次長の東海林泰史氏は、幼稚園の駐車場整備進捗について説明し、議員からは小学校の統合についての懸念が示された。
新たに計上された補正予算や地方活力向上のための条例改正案もあり、これによって今後の財政健全化が期待される。一部議員は、倉庫施設や公共施設の管理運営の見直しを求め、町の資産の有効活用を議論した。