令和5年第4回金ケ崎町議会定例会が6月7日に開会した。
教職員からの要望や地元住民の意見を受け、特に一般質問が重要な議題として扱われた。議員たちは、町の現状に関するさまざまな質問を投げかけ、町長や教育長からの答弁を求めた。
阿部隆一議員は、来年度の上下水道料金の据え置きについて言及。町民の生活を考慮し続けることが重要であるとし、上下水道料金改定についても質疑した。上下水道課長は、料金改定が令和8年度以降に必要になる可能性を示しつつ、町民生活を守る努力を続けていくと説明した。また、消防団活動費についての質問に対し、町長は盛岡市の取り組みを引き合いに出し、当町の消防活動にかかる経費を従来通り予算計上する意向を示した。
中学校の制服選択制導入についても話題となった。千田眞一議員が選択制の導入を求める一方、教育長は導入に向けての具体的な計画は今のところないと答弁した。制服選択の必要性や現行の制服が古くから続いていることなど、町民の意見に耳を傾ける重要性が指摘された。
金ケ崎火防祭に関する議題も挙がり、囃子屋台の無形民俗文化財指定についても言及された。教育委員会では、文化財としての位置づけを検討し、地域の歴史や文化を継承していく方針が強調された。この祭りは、地域の人々の結束の象徴であり、今後も支援を続けていくことが求められる。
その他、農地取得に関する許可要件の見直しや新規就農者への支援、教育施策の充実など、さまざまな提案が議会で議論された。町長は地域に新たな人材を呼び込む施策に真剣に取り組む姿勢を示した。今後、金ケ崎町の発展に向けて継続的に議論を重ねていくことが確認された。