令和6年3月15日に金ケ崎町議会の定例会が開催され、施政方針及び教育行政方針に関する質問が展開された。
議員からは、町長の掲げる「住みやすさ日本一」の施策に対して具体的な施策を求める声が上がった。特に、阿部一之議員は、除雪対策や学校給食の無償化について、実際に住民の生活にどのように貢献するのか具体的なデータやイメージを要請した。町長は、「住みやすさを実現するためには、人口減少を止めることが重要」と述べ、そのために現在進めている施策の必要性を強調した。
一方、阿部議員は、町内の緊急車両が通行できない道路の存在にも言及し、住民の安全を確保するための緊急対応を求めた。町長は道路整備が難しい現状を説明しつつも、農業振興も視野に入れた地域の発展を目指す考えを示した。
さらに、教育行政に関する質問も交わされ、阿部隆一議員は金ケ崎町の教育方針が実際にどのように子供たちに影響を与えるかを強調。教育長は、地域の特性を活かした教育プログラムの必要性を認識し、積極的に外部との連携を図る意向を示した。特に、金ケ崎高校との連携を深めることを提案した。
また、議会では金ケ崎町の歴史的資源の活用についても話題となり、小野寺惠喜議員は当地の出土品や史跡に対する保存と活用を訴えた。教育長は、その重要性を認識しつつも、予算の制約から具体的な計画には至っていないことを説明した。
全体を通じて、住民の声を真摯に受け止め、「住みやすさ日本一」に向けた施策の具体化が求められる中、議会は今後もこの施政方針に対して鋭い質問をしていく姿勢を見せた。