令和5年6月8日に金ケ崎町で行われた定例会では、空き家と温暖化対策に関する一般質問が行われた。
11番、佐藤千幸議員は空き家問題の深刻化を指摘し、現状では令和3年度のデータでは町内の空き家が300件に達していると述べた。特に、65歳以上の独居世帯の増加に伴い、今後多くの空き家が発生することが懸念される。佐藤議員は、「快適で安全・安心な町」を実現するため、空き家の管理責任について所有者への意識啓発が重要であると強調した。
また、特定空家に該当する88件について、現状で何らかの措置が講じられていないことを問題視した。事情を踏まえ、町長の髙橋寛寿氏は、所有者不明の空き家の問題に対処すべく、国の法改正の進展を期待する考えを示した。所有者が明確でない場合、適正管理を行うことが難しく、迅速な対応を求められることが課題である。
続いて、温暖化対策に関する質問でも、佐藤議員は町民への環境意識の啓発や「ちょうみんグリーンアクション」の進捗状況について質疑を行った。町長は、この取り組みが15.1%のCO2排出量削減を達成したと述べ、今後も町全体での取り組みが必要であることを指摘した。特に、小水力発電の導入についても言及され、工業団地からの排水利用の可能性が検討されるとのことだ。
環境行動指針に基づき、地域の協力を得ながら、町民に具体的な行動を促していく方針を示した。さらには、地元企業との連携が重要であるとの見解も示された。町民一人一人の意識と行動が、温暖化防止に寄与することが期待されている。
専門的な知識を有する組織の立ち上げや空き家対策企画の強化についても、今後の課題として認識されている。町長は、他の市町村の情報を収集して、より効果的な施策を検討する方針を示した。今後の課題として、地域住民の意見を取り入れた環境整備が求められることを議会で強調した。