令和5年第5回金ケ崎町議会定例会が9月5日に開会した。
出席議員は15名であり、会議は順調に進行している。今回は令和4年度の決算認定や請願常任委員会付託といった重要な議案が議題に上がった。
特に注目されるのは、令和4年度金ケ崎町一般会計歳入歳出決算認定についての議案です。副町長の鈴木浩之氏は、歳入決算額が104億4,902万292円であると報告した。予算に対する執行率は99.4%で、歳出決算額は101億4,455万8,294円であり、執行率は96.5%となっている。これにより、翌年度へ繰り越すべき財源は934万円で、実質収支額は2億9,512万1,998円となった。特に、地方自治法に基づき財政調整基金に繰入れた額は1億5,000万円に達する見込みです。
また、国民健康保険特別会計の決算認定も重要な焦点となる。本会議での質疑において、阿部隆一議員は診療所にMRI検査装置の導入を強調し、町民の健康維持に寄与する必要性を訴えた。しかし町長の髙橋寛寿氏は、患者の実態や経営の観点から直ちに導入する必要はないとの考えを示した。
議案の審査だけでなく、一般質問においても町民の声が反映されつつある。及川みどり議員は、下水道料金の据え置きや自転車ヘルメットの着用推進について問いかけ、その重要性を説いた。特に自転車関連の質問に対し、町は啓発活動や教育機関との連携を強化する意向を示している。
議会は、交通網の充実に向けた意見も交わされた。特に路線バスの廃止に関して、利用者が多い路線であることから継続の必要性が強調され、町の対応にも期待が寄せられている。