令和元年12月9日、金ケ崎町議会の定例会において、下水道使用料の20%値上げが議決された。町議会では多くの議員がこの値上げに対し疑問を呈し、住民への周知不足や低所得者層への配慮が欠如しているとの批判が集まった。
この値上げに対しては、町の経営状況に基づくものとされ、町長の髙橋由一氏は「経営の健全化が求められている」と強調した。議案第2号については、使用料の値上げが下水道経営の改善につながるとの説明だが、町民からは「なぜもっと早くから知らせなかったのか」との反発が相次いだ。
反対する議員からは説明不足や、周知の重要性が指摘された。具体的には阿部隆一議員が「周知が不十分で、多くの町民が値上げの理由を理解していない」とし、反対票を投じる旨を示した。一方、賛成意見では千葉和美議員が「町民に快適な生活を提供するためには、適切な料金が必要」と述べた。
議会での討論の中で、下水道料金の大幅な引き上げが町民生活に与える影響について、複数の議員が懸念を示した。特に、町の広報による事前の周知がなかったことが住民の不安を招いているとの意見が目立ち、急激な20%の値上げに対する反発が強まっている。
今回の値上げ決定は、経営健全化の一環とされているものの、議員からの意見は分かれた。主な反対理由としては、幅広い町民への事前の説明不足や、特に低所得層への配慮が求められたことが挙げられる。議員からは「町民不在の決定」であるとの批判的な意見が相次いだことも、今後の町政に影響を与える可能性があると考えられている。