令和4年2月14日に開催された金ケ崎町議会定例会では、地域おこし協力隊、冬季の除排雪問題、技能職員の欠員補充など重要な議題が議論された。
特に地域おこし協力隊に関する話題は大きな関心を集めた。9番議員の千葉良作氏は、将来的な地域活性化の道筋について問及し、地域おこし協力隊の活動が町に与える影響に言及した。「外部からの視点で目が向くことで内部のエネルギーを引き出すことができる一方で、内部とのつながりが重要だ」と述べた。その後、町長の髙橋由一氏は「今回の協力隊の採用は、第十一次総合計画における元気な地域プロジェクトの一環であり、多様な形で町に関わる人の創出を目指している」と強調した。
続いて、賛否が分かれる今冬の除排雪対応についての議論に移った。千葉良作氏は、大雪を受けた除雪作業への感謝を述べつつ、「雪に対して時には危機感を持たなければならない」と警鐘を鳴らした。また、除排雪担当の業者が数社交代した経緯や新手の除雪設備の必要性についても触れた。
町長は「新しいシステムを導入し、状況把握がよりスムーズになってきた」と評価したが、住民からの要望に対する一層の迅速な対応が必要との意見もあった。千葉氏は、道幅が狭い箇所への対策や、住民にも協力を求めながら除雪が行われる必要性を訴えた。
さらに、技能職員の欠員補充についての質問も挙がった。この点に関しては、町長が「人手不足の現状を踏まえつつ、臨時職員での運用を行っているが、正職員の確保が重要だ」と述べ、引き続き慎重に検討していく姿勢を示した。特に、技能職員の育成と後継者育成を図る必要性に共感し、今後の検討が期待される。
会議は盛況のうちに散会し、議論された内容が地域にどのように反映されていくのか注目される。金ケ崎町議会は、地域住民の生活向上に向けた更なる活動を進める方針である。