令和4年9月9日、金ケ崎町議会で定例会が開催され、各種補正予算が審議された。
主な議案には、国民健康保険に関連する補正予算が含まれ、その内容には注目が集まった。住民課長の梅田吏佳氏は、「国民健康保険税が約1,400万円減少する見込み」と発表した。
減少の理由としては、前年11月の加入者数と世帯数を基にした予算編成が実施され、今年度では100世帯以上の減少が影響しているという。
続いて、未就学児均等割保険料の取り扱いも議論された。阿部隆一議員は「町が単独で全額負担を検討すべき」と提案したが、梅田氏は「現在は国からの支援を考慮している」との立場を示した。
介護保険についても質疑が行われ、阿部議員は「介護職員処遇改善のための予算が補正に含まれていないことは理解できない」と懸念を述べた。これに対し、保健福祉センター事務長の佐藤康博氏は「当初予算で間に合うとの判断」と説明した。
また、岩手中部工業団地の整備事業においては、商工観光課長が「10月から工事着工予定」と報告し、2.7ヘクタールの用地整備が計画されていることが確認された。
さらに上下水道関係の議案も数多く審議され、特に水道事業では送水管の更新工事が予定されており、上下水道課長の北條光氏が具体的な工事内容を説明した。
全体として、質疑・討論の末、各議案は賛成多数で可決され、財政改善やサービス向上に向けた方針が明確にされた。今後の行政運営において、どのようにこれらの補正が生かされるのかが注目される。