令和2年第4回金ケ崎町議会臨時会が、5月14日に開会した。
議会では、町長の髙橋由一氏が行政報告を行い、注目の議案が提出された。この会議では、町税条例等の一部改正や令和元年度及び令和2年度の一般会計補正予算など、合計5件の議案を審議した。
髙橋町長は、職員の人事異動として109名の異動を報告し、さらに寄附金の受け入れについても言及した。それに加え、新たに設立された南方幼稚園についても、その運営状況を報告した。
議案第1号に関して、会計管理者兼税務課長の千田美和氏は、「所有者不明な固定資産に対して使用者を所有者とみなして固定資産税をかける規定について、現在町内には14件の所有者不明な資産がある」と述べた。これにより、財源の確保を図る狙いがある。
次に、令和元年度の一般会計補正予算が議論された。企画財政課長の高橋宏紀氏は、特別交付税が約1億8,600万円の増加となった背景を、「例年に比べ、報告した金額に基づく国の予算調整に影響された結果」と説明した。
また、寄附金の受け入れについては、3月に水沢信用金庫から200万円が寄附されたことが報告され、これは子育て支援に充てられる予定だ。
議案第3号では、新型コロナウイルス対策として、特別定額給付金などのために迅速に対応する必要があり、専決処分が行われた背景について、髙橋町長は「迅速な対応が求められる状況であったため、この手法を選択した」と述べた。この議案も全会一致で承認された。
最終的には、議案第5号の財産の取得に関しても原案通り可決された。議長の伊藤雅章氏は全ての議事を終了させ、「令和2年第4回金ケ崎町議会臨時会を閉会します」と述べ、会議は終了した。