金ケ崎町議会の定例会が令和4年2月21日に開催され、各種予算案の可決が行われた。具体的には、一般会計予算や特別会計予算が全て原案通り可決され、町の財政運営が引き続き安定したものとなることが期待される。
青木俊悦予算審査特別委員会委員長は、議案第11号から議案第19号までの予算について「原案のとおり可決すべきもの」として報告し、全ての議案が起立賛成で可決された。特に、介護保険や国民健康保険など、地域住民の生活に密接に関わる予算が含まれており、議員からも重要性が強調された。
また、シルバー人材センターの運営を支えるためのインボイス制度に関する請願書も報告され、高橋美輝夫産業建設常任委員会委員長は「安定的かつ継続的な事業運営を求める必要がある」と述べ、採択される運びとなった。さらに、同様の趣旨で意見書提出が議題となり、こちらも全員賛成で可決された。これにより、金ケ崎町の高齢者支援にも一層の充実が期待される。
議会運営に関する継続調査の申出もあり、今後の議会運営に関しても透明性や効率が求められている。特に、議員の派遣に関する項目は慎重に審議される中で、議会の役割を再確認する重要な機会となった。
髙橋由一町長は、会議の終わりに自身の退任について触れ、「この16年間、町の自立を貫き、様々な改革に取り組んできた」と振り返り、町民や議会への感謝の意を表明した。町長としての任期が終わるにあたり、次代の金ケ崎町に向けたメッセージも込められており、今後の町政運営に対する期待が寄せられている。
財政的な課題や人口減少の進行など、依然として多くの問題を抱える中、町議会はその運営方針を明確にしながら、今後の活動を進めることが求められている。町民の期待に応えるため、議会と行政の連携が一層強化されることが望まれる。