令和3年9月10日、金ケ崎町議会の定例会が開催された。重要な議題として、令和3年度一般会計補正予算案が提出された。
議案第18号では、公共交通支援事業補助金についての質問が飛び交った。阿部隆一議員が「田園バスへの助成内容はどのようか」と問うと、都市建設課長の菅原睦氏は、公共交通の継続支援に光熱水費や家賃等の補助を上限30万円とし、車両関連は15万円の上限を設定すると説明した。
次に、商工振興費に関する質問もあり、佐藤政義商工観光課長は、金ケ崎町商工業者に対し最大40万円を支給する地域企業経営支援金を述べ、この補助金に20万円を上乗せする方針を示した。また観光費については、宿泊者への応援割補助金に関する内容も含まれており、観光振興に向けた具体的な措置が進められていることが理解できた。
さらに、発議案第1号において選択的夫婦別姓制度について法制化を求める意見書が提出された。及川みどり議員が「この制度に賛同する声は多くなっているが、慎重に進めるべきだ」と主張すると、反対討論した平志乃議員は、公民制度に与える影響を考慮すべきと指摘した。
この発議は賛成多数で可決され、今後の議論が期待される。また、さらなる少人数学級の実現に向けた意見書や、コロナ禍による地方税財源の充実を求める意見書もいずれも可決。特にコロナの影響が長期化する中、財政的な支援が求められる状況が浮き彫りになっている。
金ケ崎町の議会において活発な討論が行われ、町民にとって重要な施策が次々と討議され、また可決されたことは、今後の町の発展に向けた一歩となるだろう。