令和元年第4回金ケ崎町議会定例会が6月6日に開催された。議題の中では、一般質問が取り上げられ、地域の福祉制度や文化財保護など重要なテーマについて議論が行われた。
3番の阿部典子議員は、民生児童委員の選任について質問を行った。委員は地域福祉の要であり、選任が困難になっている現況に強い懸念を示した。彼女は「地域福祉を支える委員の現状は厳しく、国の委嘱を受けた職であるにも関わらず、選任が進まず苦しむ声が上がっている」と訴えた。
これに対しました町長の髙橋由一氏は、「当町では現在の委員37人が活躍しており、今年の一斉改選に向けて候補者の選出を行っているが、全国的な高齢化により民生委員の確保が難しい」と応じた。役場と地域が協力し、委員の募集中にサポートする体制構築へ向けて努力する必要があるとして、積極的な対応を約束した。
また、阿部議員は、城内諏訪小路地区の重要伝統的建造物群保存地区についても取り上げ、「地域と行政が協力し、歴史的資産を活かしたまちづくりが求められている」と強調。町長も「伝建地区は町の貴重な財産であり、地域住民とともに保存に努めていく」と答えた。
続いて財政報告が行われ、平成30年度の一般会計繰越明許費につき報告があり、様々な質疑が飛び交った。千葉正幸議員はシステム改修に関する進捗について質問し、特に改元に際して順調に進んだことが確認された。
人権擁護委員候補者の推薦については、町長が新たに渡辺悟氏の推薦を行い、議会では全員起立で支持された。渡辺氏は民生委員等の経験があり、その識見が高く評価されている。このように町議会は重要な課題に取り組み続けている。
新たな人口減少時代や高齢化社会における地域の抱える課題は多岐に渡り、これからの金ケ崎町の発展と支援体制の強化が重要であることが再認識された。