令和2年3月16日に開催された金ケ崎町議会では、複数の補正予算案が議論され、全てが原案通り可決される結果となった。
この定例会では、特に国民健康保険特別会計に関する補正予算が重要なテーマとして取り上げられた。
住民課長の佐藤茂志氏は、国民健康保険特別会計の補正予算について、「医療機関への給付費の増加に対し、補正が必要である」と説明し、予算案が国保運営協議会において適正であるとの答申を得ていることを強調した。
質疑の中では、議員による具体的な数値に関する問いかけが続き、特に阿部隆一議員が医療給付費について尋ねた。
佐藤氏は、「医療機関への支払いは国保連を経由している」と述べ、県との関係性とその持続性についても言及した。これを受け、議会では採決が行われ、全員起立で原案通りの可決となった。
次に、訪問看護ステーション事業の補正予算も議信献であり、相澤啓事務長がその内容を説明した。訪問看護の利用者数は介護保険で350人、医療保険で60名であり、近年のサービス利用状況を反映した数値を挙げた。
また、介護保険特別会計では、高橋美輝夫議員が収入部分に関する疑問を持ちかけ、保健福祉センターの相澤氏は「自立支援型ケアマネジメントの浸透が寄与している」と応じた。さらに、「基金積立金を保険料の減額に貢献させたい」との見解も示された。
水道事業に纏わる補正予算案については、渡邊学水処理センター所長が説明し、流動資産の現金・預金に関して、利益を積立てて今後の施設修繕に備える意図を語った。
最後に、下水道事業に関する質疑があり、特に被災者減免措置の継続期間についての問いに対し、令和2年度までの予定とする回答がなされた。全ての議案は賛成多数で可決され、円滑に進行した議会となった。