令和2年第1回土浦市議会定例会が3月9日、安藤真理子市長のもとで開催された。
この議会では新型コロナウイルス対策が最優先課題として取り上げられ、議長の篠塚昌毅議員が冒頭に感染症により被害を受けた方々へのお見舞いの言葉を述べ、早急な回復を願った。
郁政クラブを代表して18番の海老原一郎議員が、新型コロナウイルス感染症に関連した多くの質問を行った。その中で、海老原議員は「土浦市でもできる限りの対応をしている」との認識を示しつつ、新型コロナウイルスの終息が見えない中で市民に負担がかかっていることを強調した。さらに、政府が中小企業や個人事業者への特別貸付制度を発表したことについても、「根本的な解決策ではない」として市長への適切な経済支援策の検討を要望した。
安藤市長は、自身が策定した令和2年度の市政運営方針に基づき、スマートインターチェンジ整備に向けた調査費の予算案を提示した。安藤市長は「地域経済の活性化、観光振興に寄与する」とし、設置候補地の検討を進める考えを示した。一方で、公共交通ネットワークに関する質問には、コミュニティバスの試験運行を行う意向が述べられ、その詳細について海老原議員に説明がなされた。
また、防犯対策の一環として、海老原議員は防犯カメラの増設を求め、安藤市長は既設カメラの更新や修繕を行う方針を示したが、新設に関しての具体的なプランは記されなかった。
最後に、各地区公民館の老朽化の問題も議題となり、24名の議員が出席した中で公民館のエレベーター設置要望やトイレの洋式化について質問が寄せられた。安藤市長は「長寿命化計画を策定している」と述べ、予算の確保は重要であると再確認した。さらに、雨対策や悪天候に備えた対策についても言及され、地域経済の維持と拡大を支援する計画が進行中であることが分かった。
大会の中で安藤市長が示した新年度予算案は、経常経費の抑制を図りつつ、より良い土浦の市政実現へ向けた第一歩として、多くの市民が納得できるような形で進める意向が伺われた。