令和5年第4回土浦市議会定例会が12月13日に開催された。
議会では教育や福祉に関する重要な議題が多く取り上げられた。特に、目黒英一議員と入野浩美教育長の間での不登校支援に関するやり取りが注目を集めている。
目黒議員は、不登校・多様な学びの支援についてまず、土浦市における不登校児への対応状況を問うた。
目黒議員は、「ポプラひろばや校内フリースクールを通じた支援のほか、特別支援教育に関して専門的な資格を持つ教員がいるか」と質問。
これに対し、教育長は「ポプラひろばの相談員は教員免許や心理に関する免許を保持し、全年次にわたる研修も行っている」と説明した。
さらに、目黒議員は「小学校への校内フリースクールの設置を検討する意思はあるか」と尋ねたのに対し、教育長は「現状では中学校での実施に集中しており、小学校への導入は慎重に進める考えを持っている」と述べた。
加えて、目黒議員は民間フリースクールに通う生徒への月会費補助の考えを質問し、教育長は「他自治体の実例を参考にする必要がある」との見解を示した。
次に、霞ケ浦文化体育会館においてトレーニング室の利用に関する議論が展開された。
目黒議員は、トレーニング室の器具が経年劣化している実状について指摘し、更新やスタッフの常駐を求めた。
片山壮二副市長は、「現在の器具は安全点検を行っており、利用者への支持体制は継続している」としつつも、リース契約の導入についても視野に入れて検討すると述べた。
最後に、土浦市暮らし自立サポートセンターについての質問が続く。
目黒議員は、緊急性を要する支援が必要であると強調し、センターの役割や他市との協力体制について説明を求めた。羽生元幸保健福祉部長は、「地域内における生活困窮者への支援が重要であり、最近の事業導入事例を検討している」と回答した。
今後の土浦市の動向が期待される中、議会では市民の声をより一層反映させた施策が誓われている。