令和3年第2回土浦市議会は、住民の社会的孤立防止と教育機会の平等について重要な議論を行った。
会議では、吉田千鶴子議員が社会的孤立防止対策について大きく2つのポイントをあげた。まず、彼女は「誰も孤立させない社会の構築」について問題提起し、孤立が深刻化する現状を指摘した。特に、コロナ禍での自殺やDVの増加に懸念を示し、合意形成を進める意思が必要であると強調した。
また、吉田議員は、社会的孤立の現状を把握することの重要性を主張し、具体的な施策を求めた。彼女は、孤立状態にある世代や個人を調査し、支援が必要な人々を見える化する取り組みを提案した。このように、孤立防止の基盤が必要だと考えている。
続く質問では、教育制度に関しても質疑が行われた。新教育長の入野浩美氏が、自身の抱負として「全ての子どもたちが平等に学べる環境を提供することが求められる」と述べた。教育部長の望月亮一氏も、小中学校に1人1台のタブレット端末を整備するGIGAスクール構想について説明した。運用開始を2学期から進める方針を示し、ICT環境の整備を進める必要性を訴えた。
さらに、教育環境の平等を確保するため、特に大事な視点として、教員の指導力向上と教育格差の解消が挙げられた。地域住民や保護者も交えての支援体制が作られ、すべての子供が安心して学べるような場所作りが今後求められる。
最後に、土浦市は住宅や教育の整備を通じて、社会的孤立を防ぎ、誰一人も取り残さない社会が実現されるよう努めることが強調された。今後も、市議会は地域住民との連携を強化し、持続可能な施策を検討する姿勢が求められる。