令和5年第1回土浦市議会定例会が3月7日に開催された。
市民の生活向上に寄与する様々な議題が議論され、特に、JR神立駅や小中学校の施設整備に関する重要な問題が浮き彫りにされた。
久松猛議員(日本共産党)は、JR神立駅にエスカレーターの設置を求めた。現在、駅にはエレベーターはあるが、約50段ある階段を利用する障害者や高齢者にとって不便である。
これに対し、市長の安藤真理子氏は、設置の技術的検証を約束し、利用動向を注視しながら調査を進める意向を示した。
また、久松議員は小中学校体育館にエアコン設置を求めた。現状では体育館の快適性が欠如しており、特に冬の寒さが問題視されている。安藤市長は、環境改善の取り組みを否定せず、着実に検討を進めていく姿勢を強調した。
議会では、さらに「学校給食の無償化」についても問われ、県内での実施の流れを踏まえた上で市独自の検討の必要性が訴えられた。
同時に、柏村忠志議員は業務核都市構想の具体化について意見を提出し、つくば市との連携強化を促した。また、日本の侵略戦争の実態調査と戦争遺跡に関しても言及し、歴史的資源の活用についての意識を喚起した。
最後に、福祉介護業界の現状と将来性についても議論がなされ、特にワーカー不足の現状を踏まえ、人材確保への施策を求める声が高まった。これに対し、市は今後の取り組みの重要性を認識し、基本的な施策を推進する意向を示した。